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柴⽥佑は1⽇の労働が終わると、⾃宅近くに借りている部屋に⼊った。
3年前まで仕事部屋として使っていた⼩さなワンルーム。
今は⽚付いて、引き払う準備も済んでいる。
柴⽥は読みかけの⼩説を⼿にすると、読み始める。
いつもの平穏な時間は⻑く続かなかった。
疎遠だったかつての劇団仲間たちによって持ち込まれる個別のトラブル。
急ぎ完成させなければならない、問題を抱えた脚本が3つ。
彼らは最終⼿段としてかつて彼らの作家だった柴⽥を頼ることにしたのだ。
「俺には無理だよ。3年も芝居から離れてるんだから」
ごねる仲間たち。柴⽥を無視して⾃分を優先しろと喧嘩を始める。
こいつら早く帰ってくれねえかな。帰りそうな気配はなかった。
柴⽥を巻き込んで3つの物語を救うための戦いが始まる。
狭い部屋で展開される⾺⿅⾺⿅しくも壮⼤な物語の世界。
期限は朝まで。
彼らは物語を救うことができるのか。